『ディエンビエンフー』の登場人物

『ディエンビエンフー』の登場人物

メインキャラクター

ヒカル・ミナミ

ヒカル・ミナミ

米陸軍報道部に配属された米兵。1945年8月6日、広島に原爆が投下された瞬間にアメリカで生まれた日系アメリカ人。初登場時は19歳(『TRUE END』冒頭では24歳)。カメラはライカⅢf→ライカM3→コンタックスⅡに変化。

お姫さま

お姫さま

南ベトナム民族解放戦線(ベトコン)最強の少女ゲリラ兵士。初登場時10歳(『TRUE END』冒頭では15歳)。一切の言葉をしゃべらず、唯一「ンクク」とだけ発音する。育ての親であるおばあちゃんいわく「ちょっとだけ無口な子」。

おばあちゃん

おばあちゃん

南ベトナム民族解放戦線を率いる史上最強のおばあちゃん。フランス領インドシナ時代からベトナム全土で暗躍。ズオンや三連華などの孤児を孫娘「お姫さま」とともに民兵として育て上げた。共産主義者ではないため北の共産党首脳部とは仲が悪い。

フン(雄)

フン(雄)

通称ベトナム犬。犬種はビーグル。名前は紀元前2880年にベトナムを建国した伝説の王フン・ヴォン(雄王)に由来。性別は雄(オス)。フエ王朝の時代1819年にも目撃談があり、「永劫を生きる魔犬」とも。

アメリカ軍

ティム・ローレンス

ティム・ローレンス

ベトナムに「もっとマシな戦争」をしに来たグリーンベレー所属の美少年。1950年イギリス生まれ。1955年にヤーボの導きで渡米、米陸軍特殊部隊としてフォートブラッグ基地で育てられる。「生き抜いてやる」が口癖。

ヤーボ大佐

ヤーボ大佐

米陸軍の最強戦士にして偉大なる指導者。口癖は「もっとマシな戦争をやろう」。自分の思う理想の戦いとはかけ離れたベトナム戦争に絶望し、その反動のハーシーチョコの過剰摂取で太ってしまった。

ライトニング

ライトニング

ヤーボの部下で懐刀。ニャチャン基地で山岳民族兵士の育成や雑務を押し付けられている苦労人。十字架を首から提げているが、実はキリスト教徒ではない。女好きを装うが実は同性愛者。

パク・メンホ

パク・メンホ

通称「祖国を捨てた虎」。元朝鮮人民軍の兵士で、朝鮮戦争のさなか若きヤーボに出会い、祖国北朝鮮と妻子を捨ててグリーン・ベレーの一員に。

コンプトン

コンプトン

ヒカルとパートナーを組んだ米軍報道部記者。つかの間の相棒。戦場においても報道の正義を志す。

ウォーターメロン軍曹

ウォーターメロン軍曹

在サイゴンの米陸軍兵。沖縄嘉手納基地に駐留経験があり、アジア系の小柄な女性が好みらしい。

編集長

編集長

スターズ・アンド・ストライプス(星条旗新聞)編集長。ヒカル直属の上司。ヒカルに対し「何もしてくれるな」とだけ願う。ヘビースモーカー。

チビネコ

チビネコ

ライトニングを慕いともに行動する片腕。戦車隊を率いて古都フエ戦より本格参戦。フオン河上でノル率いるパンツァー突撃少女隊と激突する。

ララ

ララ

米陸軍特殊部隊の「CIDG(民間不正規防衛集団)」計画による精鋭部隊「山岳の50人」のリーダー。小柄だが狡猾で明晰な頭脳を持つ。差別されてきた少数民族チャム族の立場から、主要民族キン族に強い恨みを持っている。

ミス・グロスマン

ミス・グロスマン

フォートブラッグ基地心理センターに勤務する精神科医。『殺人の心理学』の著者デーブ・グロスマンに由来。

アーロン

アーロン

米陸軍特殊部隊の犬。犬種はアフガンハウンド。性別は雌(メス)。名前はグリーン・ベレーの創始者アーロン・バンクスに由来する。

野良犬たち(ストレイ・ドッグス)

リトル

リトル

通称「静かなるネイティヴ・アメリカン」。アリゾナ州ネイティブ・アメリカン居留地出身。巨体だが、未熟児として生まれ、実はハートが小さい(リトル)。

カリフラワーのじじい

カリフラワーのじじい

通称「爆弾の魔術師(ウィザード)」。クレイモア地雷を駆使し、魔方陣のようにトラップを仕掛ける。「野良犬たち」最年長。理想の死に方はきちんと考えてある。

ダンニャワード

ダンニャワード

通称「神秘のヨガ・マスター」。名前はヒンドゥー語で「ありがとう」を意味する。唯一の台詞は「ムー」。手足が伸びるのは某格闘ゲームの影響。

ミンチ

ミンチ

通称「白頭巾の解体屋」。一切の言葉を話さず正体不明。

インソムニア

インソムニア

通称「まどろみを知らないスナイパー」。野良犬たちの狙撃兵。カメラと狙撃は似ているという持論がある。

ジャジャマル

ジャジャマル

通称「アメリカン忍者」。手ないでたちは「目立つ人間を人は撃ちにくい」という持論に基づく。ある秘密から、野良犬たちと距離を置く。

南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)

ズオン

ズオン

心穏やかな戦闘僧侶(ウォーリアー・モンク)。元不良だったが、おばあちゃんに教育され、僧侶としてフエ近郊の農村で暮らしている。黒い三連華の育ての親だ。

黒い三連華

黒い三連華

それぞれ戦災孤児だったロン、ノル、ティ。三人には血縁はないが姉妹としてズオンが育て、戦士として訓練した。クアンガイ省の解放戦線支配地域出身で、子供たちの面倒を見るなど、コミュニティを支えている。

チビッコ小連華

チビッコ小連華

三連華にあこがれる少年少女兵。名前はクー、アン、ガイ。兵士として訓練された孤児という立場は三連華も小連華同じだが、ロンいわく「ゆとり世代」。

ヤスクニ

ヤスクニ

太平洋戦争終結後もベトナムに残ってしまった残留日本兵。本人曰く「元・帝国海軍提督」。クアンガイ省の村で三連華たちゲリラ部隊に兵法を伝える。得意料理は海軍カレー。

ヤスクニの親友

ヤスクニの親友

牛乳瓶の底のような眼鏡をかけたヤスクニの友達。その魂は靖国神社に奉られ、遠く離れたヤスクニに時折「ヤスちゃん」と呼びかける。

北ベトナム軍

ディン

ディン

北ベトナム軍第32連隊を率いる智将。抗仏戦争をおばあちゃんやトンとともに戦い抜く。痩身ながら怪力。タバコが切れるとイライラするらしい。

トン

トン

北ベトナム軍第33連隊を率いる猛将。ディンとは幼馴染み。巨大な大鉈をふって集団をなぎ倒す様はまさに無双。得意技は頭突き。

ベトナム民間人

バオ

バオ

サイゴンの路上で暮らす片足のストリート・チルドレン。ヒカルのカメラを盗んで転売するひったくり犯として初登場。この時わずか8歳。泣き虫で情に厚く、無責任で場当たり的な性格。

ニュー

ニュー

バオの妹ニューは初登場時6歳だが、しっかり者。戦争特需を利用して、路上バーガーショップを手始めに事業を拡大。瞬く間に財をなし、ニュー財団設立。口癖は「メイクマネマネ」。

紀元41年:後漢/交趾(こうち)郡

馬援将軍

馬援将軍

ハイ・バー・チュンの革命を鎮圧すべく、光武帝よにり今のベトナムに相当する交趾(こうち)郡に派遣された将軍。※歴史上の人物

ハイ・バー・チュン(徴姉妹)

ハイ・バー・チュン(徴姉妹)

後漢の時代、中国に対し独立闘争を起こしたチュン・チャク(徴側)&チュン・ニ(徴弐)双子の姉妹。古代ベトナムの革命の戦士の意思は、ベトナム戦争の時代お姫さまやおばあちゃんに受け継がれる。※歴史上の人物

劉隆(りゅうりゅう)

劉隆(りゅうりゅう)

馬援将軍の副官にて圧制の実行者。残忍さと恐怖で民を支配する。二刀流。※歴史上の人物

1819年:グエン朝

ザーロン帝(嘉隆帝)

ザーロン帝(嘉隆帝)

1802年西洋諸国への軍事援助でベトナムを統一しグエン王朝をフエに開いた初代皇帝。3メートルの巨体を太和殿(スフィア・パレス)に沈めベトナムの未来を憂い、長兄カインではなく弟ミンマンを次期皇帝に指名。※歴史上の人物

カイン(阮福景)

カイン(阮福景)

ザーロン帝の息子。長兄ながら皇帝の座を弟ミンマンに譲る。どことなくヒカルを思わせる見た目と性格。ベトナム犬フンを飼っている。首の十字架からわかるようにキリスト教徒。※歴史上の人物

ミンマン(明命帝)

ミンマン(明命帝)

カインの弟でありグエン朝二代皇帝。父である先帝ザーロンの政治の逆を歩み、フランスの武力援助や宗教を拒み、ベトナムの真の独立を望む。兄と異なりかなりの武闘派。※歴史上の人物

レ・ヴァン・ズエット

レ・ヴァン・ズエット

ザーロン帝とともに独立戦争を戦った腹心。カイン派としてミンマンの暗殺を幾度となく企てる。※歴史上の人物

1905年:フランス領インドシナ・フエ

クオン・デ

クオン・デ

ザーロン帝の血を引く王族。「ベトナム最後の皇帝」として担ぎ出され東遊運動に参加。海を渡り日本へ亡命する。当時メイドの若きおばあちゃんと結ばれる。※歴史上の人物

ファン・ボイ・チャウ

ファン・ボイ・チャウ

女たらしのイケメン革命家。植民地支配に反抗し、クオン・デを担ぎ上げ「ベトナム維新会」や「東遊運動」を起こす。若きおばあちゃんに恋心を抱き共闘するが、ふられてしまう。※歴史上の人物

レー・ティ・トラン

レー・ティ・トラン

美しきクオン・デの妻。フエ王宮に暮らし二人の子を産む。フエ一番の美貌と讃えられ、クオン・デが去った後も妻として女として生きる。※歴史上の人物

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西島大介
(Daisuke Nishijima)

マンガ家・イラストレーター・現代美術作家。1974年、東京生まれ。2004年『凹村戦争』でデビュー。作品にベトナム戦争を描いた大長編『ディエンビエンフー』や、ファンタジー長編『世界の終わりの魔法使い』など。詳しいプロフィールはプロフィールページをご覧ください。当ブログは西島大介および西島大介.com運営担当により更新されています。